2020.08.17
教えて!イデアシーディーのテレワーク

Pardotコンサルタントの結城です。
連日の35度超えの気温にすっかりやられております。。

今年に入ってからのコロナ禍の状況において、出張もままならずなかなか帰札できないでおります。
毎年欠かさず墓参しているのも今年は自粛。。寂しい限りです。

こういった状況に置かれているのはもちろん私だけではなく、多くの方がもどかしく感じられていると思います。

そこで今回のブログテーマは「教えて!イデアシーディーのテレワーク」と題し、弊社がどのように業務を行ってきたか、その感想を影響のない範囲でお伝えしたく思います。

▼伝えたいこと
テレワークを半年間実施してみて
1. 意外と業務に支障はない
2. やはりすぐにはテレワークに移行できない会社が多い
3. 自主性に任せてはダメ
4. テレワークにしたところで生産性は上がらない
5. コミュニケーション不足による齟齬が発生しやすい
6. それでも実施して良かった

テレワークを半年間実施してみて

北海道では2月の下旬、全国に先駆け「緊急事態宣言」が発令されました。
1月28日に第一例目の感染が確認され以降、全道の広い地域で感染者が確認されるようになり、およそ1ヶ月での発令となりました。

弊社では発令前の2月中旬より本格的なテレワークへ移行することとし、およそ半年が経過したことで、見えてきたことがあります。

1. 意外と業務に支障はない
2. やはりすぐにはテレワークに移行できない会社が多い
3. 自主性に任せてはダメ
4. テレワークにしたところで生産性は上がらない
5. コミュニケーション不足による齟齬が発生しやすい
6. それでも実施して良かった

上記はあくまで弊社での代表例です。細かいことを挙げればきりがないので。
少しだけ補足的に以下に記します。

1. 意外と業務に支障はない
テレワークを実施してみての率直な感想は「意外と支障はないものだ」です。
ただしこれは私たちがたまたま「テレワークに適した業種だった」に過ぎません。
全国の企業にバチッと当てはめようとするのはかなり無理があります。
私たちは常態的にインターネット網を利用してPCやスマホに接しているため、社内外の情報を集めやすい環境にあります。また対面業務が多いわけではないため、通信環境さえ整っていればテレワークへの移行は難易度の高いものではありません。

2. やはりすぐにはテレワークに移行できない会社が多い
前述の通り、世の中の企業すべてがテレワークを実施できる訳はありません。
代表的な例で言えば、医療従事者はもちろん、流通に関わっている方のお陰で生活が出来ています。この方々は当然「対面」が基本となるのでテレワークは出来ないでしょう。
ただ、ここで言う「移行できない会社」というのは、経営者がリスクを恐れて「対応しない」という選択をする企業がこれほどまでに多いのか、、、ということです。
個人的にこれは残念の極みです。
「従業員がきちんと働くのか」をリスクと捉え、この観点からテレワークに踏み切らないのは経営者として果たしてどうなのか?そう感じることが多くありました。
従業員が感染したほうが業務に思いっきり支障が出るであろうに。。
「環境が整っていないから」を理由に挙げることにも全く同意できません。今やらなきゃ一生やらないでしょう。ツールがないから出来ない、というのは甘えです。頭使えばやり取りは如何ようにも出来るはずです。

3. 自主性に任せてはダメ
これは自分自身にも当てはまるのですが、少なからず他人の目があることによって業務が回る部分があると考えています。
私は「チェックされたい体質」ではありません。が「チェックしてもらえると助かるなー」体質であると思っています。
当たりまえのことですが、会社は利益をもとに給与として賃金を支払うことになるので、売上が上がっていないのに、単なる「労働の対価としての賃金支払い」を認めることは出来ません。
(もちろん支払うことにはなるのですが)
よって、性善説よろしく自主性に任せるだけではなく、ある程度の決まりを設ける必要があると考えます。

4. テレワークにしたところで生産性は上がらない
よく「生産性が上がった」と耳にします。これって本当でしょうか?
確かに通勤時間はなくなりました。寝癖やノーメイクでも仕事ができる状況を許すのであれば、余計な時間の節約にはなったと思います。
そうではなく、ここで言いたいのは「やり過ぎる」ということです。
弊社で言えば「9時間拘束の8時間勤務」が基本の会社です。
弊社のスタッフは縛りを設けなくても仕事をしっかりやってくれます。これは非常に嬉しいことであり頼もしいことです。
ただ「やり過ぎ」てる。
集中して出来る環境(電話取らなくて良い、予期せぬ時に話しかけられることがない)であるからこそ、作業に没頭するあまり、食事の時間や終わりの時間を決めずエンドレスで対応をしてしまう。それって「善意の働き詰め」状態かなと。
与えられた時間の中でどれだけ成果を挙げるか、という観点が希薄になり、いつまでも作業している状況であることを良しとしてはいけないと思います。
これが私が考える「生産性が上がらない」理由です。
オンオフの切り替えが出来るようにある程度の「決まり」を与えることが重要と思います。
善意に甘えているだけでは絶対にダメだと。

5. コミュニケーション不足による齟齬が発生しやすい
これは「やり過ぎ」において大きな割合を占めていることでもあるのですが、「メール」「チャット」等のコミュニケーションツールの活用に関連します。
単純に「書く時間」より「話す時間」の方が圧倒的に短いし早い。
確かに指示は口頭より「残る形」つまり文章化されている方が「忘れる」「放置する」というエラーを防ぎやすいです。弊社でもツールを活用しています。
メールやチャットが問題なのではなく、何でもかんでも話さずに済まそうとしていることが問題です。逆に言えば何でもかんでも口頭で済ませるのもダメ。
文章だけでは、雰囲気や空気感、表情が感じ取れにくくなります。また口調がわからないとニュアンスであったり、伝えたり、感じ取ることが難しくなります。いわば仕事の「質」が判断出来無い。またチームで作業をする場合、やはり直ぐ側に仲間がいることで連携が取りやすくなるなども「質」に直結します。
弊社には残念ながら「猛烈にコミュニケーションスキルが高い者」はいません。
作業はしっかりやってくれていますが、意図を汲み取る能力が低い(言い過ぎか)ので、依頼(指示)文章がとんでもなく長くなる、もしくはかなり行ったり来たりするということが問題点として明確になりました。
「一言えば十分かる人」は重宝されますがそんな人は多くいないのと、勘違い野郎が増えても困ります。だからといって毎度一から十まで説明するのもどうかと思います。また特に立場の違い、経営者と従業員、作業指示者と作業者などで考えていることが全然違ったります。
この間を埋めるのが「出社」であると考えます。
最低限の決まりを設けるのであれば「定期的な出社」は義務付けるべきと考えています。

6. それでも実施して良かった
そう、そうなんです。
「それでもテレワークを実施して良かった」
それが率直な感想です。
私たちはたまたま業務内容的にテレワークに適していました。
感染リスク、感染拡大リスクを低減させるためにテレワークに踏み切りました。
従業員を信頼し、自主性を尊重し、テレワークを推進したことで問題点が見えてきました。問題点に気付くことが出来ました。
ルールを定めることで問題点を解消し「質」の向上に努めるフェーズに移行できました。
この先いつまでこの状況が続くかはわかりません。
なのでテレワークを実施してよかった。それが結論です。

以上です。

乱筆乱文にて失礼いたしました。
長々と、しかも一般論ではなく「私の感想」を述べたまでなので、どこまで共感を得られるかわかりませんが、テレワークを実施中もしくはご検討中の方に少しでも参考になれば嬉しく思います。

次回は「どんなツールを使っているの?」について書きたいと思います。

ディレクター / YUKITAKUYA

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