Webサイトを作ろうとした際、Web制作業者から「レンタルサーバーはどうしますか?」ということを聞かれたことがあると思います。
「どうしますか?」と言われても「何のこっちゃ?」な方向けに、レンタルサーバーにはどういうものがあるのかをまとめてみます。
■そもそもサーバーって何?
サーバーというのは「自身の所持するデータを、クライアントからのリクエストに基づいて提供する機器」のことを言います。
この時点ですでに「何のこっちゃ?」なのですが、簡単にいうと、
「手元のPCやスマホからアクセスすることで、Webサイトを見たり、データをアップロードして保存したり、ダウンロードしたりすることが出来る機器のこと」で、インターネット上のどこかにあるその機器のことを「サーバー」と呼んでいます。
また、ここで言う「クライアント」とは、お客さま・顧客という意味ではなく、みなさんがお使いのPCやスマホ等の端末機器のことを指します。
いつもみなさんが普通に行っている「Webサイトを閲覧する」ことや「Eメールを送受信する」ことも、サーバーからの情報がPCやスマホに届けられているということになるのです。
■ドメインとは
サーバーと同じく「ドメインはどうしますか?」と聞かれたことがないでしょうか?
みなさん目にしたことがあると思いますが、「●●●.com」とか「▲▲▲.co.jp」というのがドメインと呼ばれるものです。これはインターネット上の住所のようなもので、ドメインにアクセスすることで「●●●.comの情報が置いてあるサーバー」にアクセスすることができるようになります。
■サーバーの種類
ではそのサーバーにはどんなものがあるのでしょうか?
いくつかにまとめてみます。
共有サーバー
1台のサーバーを複数ユーザーで文字通り共有するサーバーです。
賃貸マンションに間借りするようなものと思ってもらえるとイメージしやすいと思います。
メリット:
1 2 |
・費用が安価 ・メンテナンス等は管理業者が行ってくれる |
デメリット:
1 2 3 |
・共有のため、個別の事情に応じた設定・仕様変更ができない ・他ユーザーで起きたトラブルの影響を被ることがある (瞬間的なアクセス数増やセキュリティ攻撃等によるサーバーダウン等) |
専用サーバー
1台のサーバーを単独ユーザーで利用できるサーバーです。
1戸建てを建てるようなものと思ってもらえるとイメージしやすいと思います。
メリット:
1 2 3 |
・個別の事情に応じた設定・仕様を用意できる ・途中からの設定・仕様変更も可能 ・他ユーザーの影響を受けない |
デメリット:
1 2 3 |
・費用が比較的高価 ・メンテナンス等は自分で行う(業者に依頼する)必要がある ・途中からの設定・仕様変更は可能だが高価になる等ちょっと大変な場合も |
VPSサーバー
VPSとは「バーチャル・プライベート・サーバー」の略です。
1台のサーバーを複数ユーザーで利用しますが、中が仕切られていて、仕切りの中は専用サーバーと同じように使用することができます。
分譲マンションにすれば部屋内は自由にリノベーションできるようなものと思ってもらえるとイメージしやすいと思います。
メリット:
1 2 |
・専用サーバーと比べると比較的安価 ・専用サーバーとほぼ同等の利用ができる |
デメリット:
1 2 |
・メンテナンス等は自分で行う(業者に依頼する)必要がある ・途中からの設定・仕様変更は難しい |
クラウドサーバー
上記3つはどこかにある物理的なサーバーを利用するものですが、そのスペースをクラウド上で提供されるサーバーです。クラウド上で上記3つのいずれかを選択する形になります。
メリット:
1 2 |
・物理的に機器を所有せずに済む ・専用サーバーの場合、途中からの設定・仕様変更が容易 |
デメリット:
1 |
・クラウドサービスを提供している業者との契約が必要 |
上記の図に「オンプレミス」という用語が出てきますが、
オンプレミス ( 英語: on-premises(オン・プレミシズ))とは、情報システムのハードウェアを使用者(通常は企業)が自社保有物件やデータセンター等の設備内に設置・導入し、それらのリソースを主体的に管理する運用形態をいう。(Wikipediaより)
とあるように自社・自分でサーバー機器を物理的に持つこと指します。
なのでオンプレミスの場合は自己所有するので「レンタル」とは呼びません。
■まとめ
今回はサーバーの種類についてまとめてみました。
どれを選択すればよいのかはみなさんの事情・前提条件によって変わってきますので、よく分からない場合はお気軽にお声がけください。